45歳で訪れた窮地 ~落ちぶれてすまん~

出世街道進むは一歩ずつだが、踏み外した途端に一瞬で転がり落ちる。

毎日何時間も働いて、それを何年間も続けているのですから、いつかは誰しもに仕事における大きな失敗、というものは訪れると思います。

私にもそれは起きました。

同期よりも少し早く課長に昇進していた当時の私は、複数のITプロジェクトを同時並行で進めており押しも押されぬ花形システムエンジニアでした。しかし、私は管理職の立場である事を忘れ余り事務処理業務に興味を持てませんでした。今思えば、当時の私は多分調子に乗っていたんだろうと思います。事務処理業務は事務系の社員がチェックすればいい。私はそれよりももっとやらないといけない仕事が山ほどあるんだと。

そして、部下の度重なる数千万円規模の支払い処理漏れの管理不足を理由に、あれよあれよという間に平社員へ降格処分となりました。上層部での降格審査のようなものはあったようですが、本当にあっという間の出来事でしたね。
座席は一人だけ別の島においやられ、管理職専用のメーリングリストから外され、それはもうあからさまでこの上なく屈辱的な目に合いました。

実際に支払処理のミスをした社員は退職しました。

20年以上もサラリーマンを続けていると、過去にも色々と失敗をしてきてはいたのですが、若い頃にはその度に、それをバネに成長をしてきた気がします。

・ここからは這い上がるしかないさ
・失敗からチャンスは生まれるもの
・この経験を活かして再発しないように工夫しよう

そんな前向きな気持ちで、失敗を乗り越えていた気がします。
若い頃はまだ自分の伸びしろを信じられた。

自分はこんなもんじゃない。

そう思えていた気がします。


しかし、年齢を重ねそれなりの責任のある立場になると、もはや挽回は不可能、取り返しのつかない事になる、

という事を私は今回初めて思い知らされました。

これが自分の限界だ。。

そう思うようになりました。



何故、落ちぶれたのか?

課長から平社員に降格させられたからといって、次の日からいきなり落ちぶれる訳ではありません。

今までそれなりに責任のある立場だった訳ですから、最初は周りの人達は気を遣って今までと同じように接してくれます。

私もあまり落ち込むことはなく、むしろ肩の荷がおりて清々した感を出しながらいつもと変わらぬような振る舞いに努めていました。

しかし、現実には会社から与えられる業務はいきなり変わるものなのです。

降格させられた直後から下記の仕事は一切なくなりました。

数カ月前の事ですが、思い出しながらブログに書き起こしていると、いまだに悔しさで自然と涙がこぼれてきます。

失った業務
・予算管理
・承認処理
・部下の指導
・管理職会議
・定例打合せの仕切り役 などなど

次第に圧倒的な孤独感、孤立感と共に私自身が変わり始めました。

笑顔がなくなりました。
口数が減りました。
自分から挨拶しなくなりました。
人と目を合わせなくなりました。
人を避けるようになりました。
自分でも分かりながらヒール役になりきれるようになりました。

そして・・さらに坂道を転がり落ちていきます。


子曰く、

子牛様
よかったじゃない。構わないよ。自分に合った新しい人生を一緒に探そうよ。